アプローチ 1炎症症状を抑える

事故直後は、損傷部またはその周辺に腫れ、内出血、熱感などの炎症症状が出現してきます。炎症症状の拡大を防止するために応急処置の基本であるPRICES（プライシス）処置を行います。Protect（保護）、Rest（安静）、Ice（冷却）、Compression（圧迫）、Elevation（挙上）、Stabilization/Support（安定/固定）を必要に応じて行います。処置が早いほど回復の速度は早くなります。固定が必要な場合は、硬性材料、包帯、テーピングなどを使用します。固定することで仕事などに影響する場合は、必要最低限のテーピングをします。

アプローチ 2浅層筋（アウターマッスル）の筋緊張緩和

身体の表面に存在する浅層筋（アウターマッスル）は、主に動作を行う際に働く筋肉です。まず、浅層筋の筋緊張を緩和していきます。浅層筋を緩めない状態で深層筋を治療しようとすると浅層筋への負担がかかりすぎ逆に浅層筋をこれまで以上に傷めてしまいます。浅層筋緊張緩和のため、トルマリンホットパック温熱療法、超音波療法、微弱電流療法、TENS療法、ストレッチマッサージ等の手技療法など一人ひとりの患者様に合った治療法を選択いたします。浅層部の筋肉が緩んだ場合、次はいよいよ深層筋（インナーマッスル）の筋緊張を緩和していくため次のステップに入ります。

アプローチ 3深層筋（インナーマッスル）の筋緊張緩和

深層筋（インナーマッスル）は、主に姿勢を保つために働く筋肉です。交通事故などの強い衝撃によっては深層部の筋肉を傷める可能性が高くなります。深層筋が働かなくなると体幹を支えられず体の軸がぶれてしまうため、思うような動作ができなくなり浅層筋への負担が増大してしまいます。立っているだけで痛い、また、座っているだけで痛いという症状の場合、この深層筋が損傷している可能性があります。深層部の筋肉を緩めるために、トルマリンホットパック温熱療法、超音波療法、微弱電流療法、ハイボルテージ療法、ストレッチマッサージ等の手技療法などに加えレッドコードセラピー、ライズトロンセラピーを使用するなど一人ひとりの患者様に合った治療法を選択いたします。

アプローチ 4関節可動域改善

損傷部または損傷部周囲の炎症症状・筋緊張が緩和されてから、関節を動かしていきます。炎症症状・筋緊張が残っている段階で関節を無理やり動かすと、炎症症状の拡大、筋緊張増大を引き起こし治癒までの経過が長引いてしまうだけでなく、損傷部位が壊れやすくもろい組織に変性してしまう可能性が高まります。そうなると、損傷部が少しの外力を受けただけで再度損傷してしまうことになります。ちまたでよくいわれる「くせになる」状態になってしまいますので注意が必要です。関節運動では、圧迫・牽引・回旋・屈曲・伸展・剪断（せんだん）など様々な動きをチェックしていきます。問題がなければ、自動運動、負荷を加えた自動運動、最終的には、全身運動（複合運動）をした場合、損傷部に痛みが出ないかをテストしていきます。

治癒見込み時点で、みずほ整骨院における治癒判定テストを行います。